年老いた孤独な照明職人と自称クラブシンガーの女性が織りなす心の交流を、クラシックジャズの音色とともに描いたヒューマンドラマ。

映画初主演を飾るのは「サラリーマン金太郎２」や映画「日本独立」などに出演、ドラマや映画、舞台と幅広く活躍中の梅宮万紗子。藤吾役には洞察力のある安定した演技に定評がある演劇界の名優、大森博史。

劇中に登場するジャズの演奏シーンは、吹き替え、当て振り、一切なし。現場で奏でられた音楽を、発せられたセリフを、生まれたドラマを作品に封じ込めることに成功している。

監督は本作が長編デビュー作となる一ノ瀬晶。

【ストーリー】

埼玉県川越市を舞台に、一人暮らしの老職人とクラブシンガーを名乗る謎の女性との交流を映し出すヒューマンドラマ。ある日、アンティーク照明の修理店を営む藤吾のもとに、２０年前に行方をくらました藤吾の息子・耕輔の子をお腹に宿しているという陽子が現れ……。

【監督・一ノ瀬晶コメント】

映画『リ、ライト』」はクラシックジャズにインスパイアを受けた映画です。クラシックジャズはまだジャズがダンスミュージックだった時代の気配を色濃く残しており、老若男女問わず聴けば踊り出したくようなサウンドが特徴です。そんなジャズの世界の対極にいるようなふたりの男女がいかに、心に再びあかりを灯す【リ、ライトする】か。そんな２人を見届ける観客の皆さんの心にもあかりを灯す、そんな映画です。

また、『リ、ライト』は「地域おこし映画」としての性格を持っていますが、素晴らしい映画をつくりたいということを至上命題にして、どの方面にも忖度することなく製作しました。川越市というある特定の地域を舞台としながらも、全国的に受け入れられているひとつの理由だと自負しています。ぜひ、わが町としてご覧いただけると幸いです。

 

監督・脚本：一ノ瀬 晶　　主演：梅宮万紗子・大森博史　
上映時間：111分　　　   配給：クロスメディア・トリプルアップ
製作：UNIT.TOTLOT　　　公開：2022年