黄昏時。
商店街の片隅で照明器具店を営む老人、
野口藤吾のもとに、若い女、水島洋子が息子を出せと怒鳴り込んでくる。
藤吾は息子の存在を言下に否定するが、洋子はかまわず続けて言う。
いい? あんたの息子の子供がお腹にいるの
奔放な女と、音楽も女も大嫌いな偏屈爺が出会い、
ジャズの音色と共に人間らしい白熱灯のような光を放ちだす。
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2008年、弊社監督の一ノ瀬晶は、
サンダンス・NHK国際映像作家賞にて、
3名のファイナリストに選出されました。
2020年、その時の長編脚本を万を時して映画化します。
本作のテーマは「集うことの大切さ」です。
人と人が出会い、集い、共に成長していく。
その過程こそが「生きる」ことだと伝えたい。
●ロケ地は川越!
ロケ地として重層的な魅力があるのはもちろん、
本作の肝である「ニューオリンズジャズ」と
川越まつりとの間に共通点を感じたからです。
例えば、川越まつりでの「ひっかわせ」と、
かつてニューオリンズで、
ジャズバンドを乗せた馬車同士が
出会い頭に行った「カッティングコンテスト」が重なります。
歌と踊り、リズム、そしてセッションが
骨の髄まで染みている川越と
ニューオリンズジャズ、
これは素晴らしい「新たな」出会いになること必定です。
撮影は11月。今後の情報は、本ページ、SNS等で配信してまいります。
#川越リライト