言葉と映像のチカラで「ひと」「こと」をつなげる広告ユニット・トットロットがお届けするひと・ことマガジン

特集 このひと

人とのつながりこそが『かおかおパンダ』の財産。 人生を楽しむことで「ラッキー」をひきよせる!

01 美大仲間とのクラブイベントで、
アーティスト名『かおかおパンダ』誕生!

「子どもの頃は、2歳上の姉と一緒によく絵を描いて遊んでいました。高校に入ると、CDジャケットの絵やデザインを見るのも楽しくなってきて、自然と美大のデザイン科を目指すようになったんです」と笑顔で話す、かおかおパンダさん。大学を出てすぐの頃は、アート系の友達とDJ系の友達と組んで、新作発表の場となるクラブイベントを開催。飾る作品が毎回、その頃ハマっていたパンダだったことから、名前の「かおり」と結びついて「かおかおパンダ」というアーティスト名が誕生したという。

「当時の仲間たちもデザイナーやイラストレーターとして活躍しています。あの頃は雑貨屋さんでアルバイトをしながら、何人かでデザインフェスタに出展したり、グループ展を開いたり。今ももちろん同じですが、誰かに作品を見てもらえる機会を大切にしていました」と振り返る。

02 サーフィンからもらった栄養が、
作品づくりのパワーにつながっていく!

「サーフィンをしているから絵が描けるんですよ」と満面の笑顔のかおかおパンダさん。大好きなサーフィンが絵を描く力となり 「よし!描くぞ」というパワーにつながるという。「海や太陽をモチーフにした作品は多いんですが、実は海辺でアイデアを練るな んてことは、ほとんどありません。私の場合、色から入るんです。色を使うことが好きなので、何も考えず、まずは色づくりからス タートします。木のボードに色を塗り重ねていくうちに『こういう絵にしたい』という思いが湧いてくるんです」。
好きな場所で絵が描きたいと、かおかおパンダさんが鎌倉に来たのは17年前。それ以前と比べると、絵の色合いがパステルか ら原色寄りに変わってきたそうだ。「特に変えようと意識したことはないんですが、気がついたら変わっている感じですね。娘が 生まれた時も、周囲の人から『作風が変わった』と言われましたが、自分ではそんなつもりないんですよ(笑)」。

03 絵の前に立って、涙を流される人も。
人の心を動かした瞬間はやっぱり嬉しい!

「私にとっては人とのつながりが財産なんです」と、かおかおパンダさん。大好きなサーフィンを通じて仲良くなった友達や、遊 び仲間を介して、仕事に発展することも多いという。「例えば、江ノ島電鉄100周年記念企画で描いた15枚の看板は、更衣室の 壁面アートを依頼された海の家で、たまたま打ち合わせに来ていた担当の方とお会いしたのがきっかけでした。実は見せたが りなので、持ち歩いていた作品のシールを見せてアピール(笑)。あの江ノ電の仕事が、湘南進出のきかっけになりましたね。」

2004年から全国で売り出されたオリジナルグッズも大きな転機に。ステーショナリーを中心に幅広い世代から支持された。 「壁面ペイントなど、大きな絵を描くことが多かったので、最初は『ポストカードで私の絵が伝わるのかな』という不安も少しあ りました。でも今では、たくさんの人に作品を知っていただける良い機会になったと感じています」と振り返る。

アーティストとしてスタートしてから約20年が立ち、学生の頃から個展に通ってくれるファンから就職や出産の連絡が来ること もあると、笑顔で話すかおかおパンダさん。「結婚されるファンの方から、ウエルカムボードを依頼されることもあります。親御 さんと一緒に成長を見守ってきた感覚ですね(笑)」。

かおかおパンダさんが描く、見る人が元気をもらえるパワフルアート。今もたくさんの人たちの心を動かしている。「遠くから個 展やイベントに足を運んでくれる方や、ファンレターをくださる方、時には絵の前で涙を流される方もいらっしゃいます。そうい う方々の心に、私が何かお届けすることができたんだ、と感じた時は、やっぱり嬉しいですね。」

かおかおパンダさんには「普段あまり美術館に行ったりはしないけど、かおかおパンダの絵はなんとなく好き!」というファンが 多いという。「例えば、夕日を見ると訳もなく感動するじゃないですか。そんな風に、私の作品を見てもらえたら、もう最高です ね!いい絵は、いい人生がもたらせてくれるもの。これからも楽しく充実したアーティスト人生に、こだわっていきます!」

KAO KAO PANDA | アーティスト

札幌市生まれ。鎌倉市在住。2001年に初個展。2004年にはブタやパ ンダのオリジナルキャラクター中心に展開したグッズが人気となり、サーフィンを楽しみながら描く、太陽・海・空・風のエネルギーをめいっぱい受けた鮮やかなアートが、多くのファンから支持されている。空の下で壁に描くライブアートなど、太陽の陽射しを浴びながら、たくさんの人に見てもらえる機会も大切にしている。